家族ゲームから教わる、粗治療の大切さ。
家族ゲームは2013年の日本のドラマです。
家庭教師として沼田家にやってきた吉本荒野は風変わりな人物で、不信感を抱くこともありました。
ところが、吉本は沼田家の人々からの信頼を巧みの話術と能力の高さで上げていきました。
特に次男は吉本のことを大きく信頼するようになりました。
吉本は次々に家族の心を突き動かし、家族を思うままに操っていきました。
吉本に操られた家族は何もかもが可笑しくなってしまいました。
ですが、見せかけの愛情をなんとか繋ぎ止めて生活していた沼田家の家族が、心から信頼するためには嘘で固められた関係を壊す必要がありました。
だとすると、吉本は沼田家が深い闇に落ちることがないように先手を打ったと考えられたのです。
家族の絆を作るために家族が一度崩壊することが必要だったのです。
最終話に最後の最後まで吉本に心を開かなかった長男が大声でお礼を言うシーンは、吉本が行ってきた指導の賜物だと思えました。
また、次男のいじめ問題に向き合うことで、いじめがどれだけ卑怯なことかと伝えてもいました。
次男が、吉本に無理矢理学校に連れていかれそうになったとき、正門前で「死にたくないから行きたくない」と叫ぶ場面があります。
心の強さと生命力の強さを感じられる瞬間でした。
ドラマの中の話ではありますが、いじめで自殺する子どもも多くなっている中で、自分のことを大切にできる次男は希望に満ちていると思いました。
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