ポアロファンの心を動かした、オリエント急行殺人事件
2015年の1月の日本で単発放送された「オリエント急行殺人事件」は、ミステリー作家のアガサ・クリスティ「オリエント急行の殺人」の舞台や時代設定を日本に置き換えた作品でした。
寝台列車の中で起きた殺人事件と過去の幼女誘拐事件との関わりについて乗り合わせた名探偵が推理するという物語でした。
ミステリー好きとしては、見逃せないドラマでした。
内容はアガサ・クリスティの原作とほぼ同じストーリー展開でした。
ですが舞台が外国から日本に変わっているため、原作とは印象の違う部分も出てきました。
そこを比較して観るのが面白いと思いました。
原作に出てくる「アームストロング毛」がドラマでは「剛力家」に変わっているなど、ユニークな変更点も光っていました。
何より、探偵役の野村萬斎の演技に脱帽しました。
原作の名探偵「ポアロ」の私の中のイメージは、ひょうきんな男なのですが、野村萬斎は私のポアロのイメージと一致していました。
少し高めのトーンと変わったイントネーション、コロコロ変わる表情や仕草はポアロそのものでした。
野村萬斎という歌舞伎役者についてはそのとき始めてまともに観ましたが、歌舞伎役者の実力に感激しました。
イメージを崩すことなく演じてくれて、ありがたいとも感じました。
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